福厳寺の天井絵(観世音菩薩様)
「見守り観音」
福厳寺本堂新築に当たり、仏間天井絵に聖観世音菩薩様を招来するため、ふれあい写仏の会を主宰している富岡市の細谷義昭先生にお願いしたところ、快諾して頂き、6ヶ月の月日を費やして描いて頂いたものです。
私たちの悩みや苦しみや悶えをお救い下さる観世音菩薩様です。
観世音菩薩は人々を常に観ていて救いを求める声(音)があれば瞬く間に救済するという意味からこの名が付けられ、苦難除去、現世利益、病気平癒、厄除け、開運、極楽往生などとても幅広いご利益があると言われます。
福厳寺の天井絵(「視線そらしの虎」・「八方睨みの龍」)
この絵は宝積寺の開山堂格天井の天井画(狩野宗信筆)の内2枚です。
「雲は龍に従い、風は虎に従う」ということわざとして知られ、宇宙の根源を成す力を意味し、龍が鳴けばおめでたい兆しの瑞雲が湧き立ち、虎が吠えれば自然に風が生じること。それぞれが相伴うことによってより一層勢いを増すことをあらわしています。
自然を超越した大いなる力の象徴として最も代表的なおめでたい図柄が「龍虎」です。双方、神秘的な力を持つ動物でありながら、龍は想像上の最強の存在、虎は実在する獣の頂点に君臨。古来より、万物万象の秩序の要として、崇拝されてきました。
福厳寺本堂改築に当たり、本堂を末永く見守り発展させるため、本堂大間両脇の天井に相対峙して再現されることとなりました。
本寺宝積寺様ほか関係各位のご協力により実現したものです。